「職活動は人との出会いなり」
1992年卒 関口史人(神奈川県在住)
明けましておめでとうございます。
平成28年最初のリレー随想−さんせんの輪−を寄稿させて頂きます。
☆東京三扇会の広報担当役員として、会の活動の2つの柱の一つである「就職活動支援」のお手伝いをさせて頂いておりますので、今回はそのことに触れさせて頂きます。
☆自分の経験から言うと、「就活とは人との出会い」である。
平成4年卒業の私の就職活動はバブル経済後期に重なり、最後の売り手市場だった。大学でも沢山の企業が学内説明会を実施しており、有名企業が来ると当時一番大きな(?)9番教室には多くの学生が集まった。
私は高校までは理系クラスに在籍し、大学で都市計画を学びたいと考えていたが、夢破れて文転し経大に進学した。そんな過去もあり希望就職先は迷わず建設会社だった。4年生のGW明けに、に春に入社したばかりのOBによる学内企業説明会があり、たまたま参加した。(後にも先にも説明会の参加はこの1社だった。)OBが活躍する会社だと知り、
興味を持ってOB訪問を申し込んだ。自分も含めて経大生4人のOB訪問を受けて下さったのはリクルーターで30歳過ぎの先輩だった。学生の拙い質問に真摯に答えて下さったことに加え、建設会社の仕事の社会的意義、バブル後の展望、事務系社員の役割や、仕事のやりがいなどを熱く語って下さった。
そんな先輩の話を聞いて、「興味のある会社」が「入りたい会社」に変わっていた。もっとこの会社のことを知りたいと思った。
その後、リクルーターの先輩からも学生たちに質問があり、大学での勉強のこと、学内活動や学外活動について4人が順に答えて行った。
高崎の下宿に戻ると部屋の留守番電話のメッセージを受信したことを示
すライトが点滅していた。「君と一緒に仕事をしたい。連絡をください。」
数時間前に東京で別れたリクルーターの先輩からのメッセージだった。その一言に私は舞い上がり、すぐに連絡を取った。こうして本格的な就活が始まった。清水建設に在籍する経大OBに会ってもらい短期間で色んな事を吸収していった。この先輩との出会いがなければ、今の自分は無い。
☆翻って、今の就職活動を行っている学生たちに対して、自分たちが受けたような環境は与えられているだろうか?私も本社勤務になってからリクルーターを引き継いだ。10数年前から「学内就活セミナー」
を開催しているのは、就活にITツールが活用され学生とOB・OGとの接点が希薄になってきたと危機感を持ったからだ。セミナーで学生たちにずっと言い続けているメッセージは2つで、「挑戦」しよう!そのために「周到な準備」をしよう!である。
各分野で活躍している経大のOB・OGに会って、
自分ならではの情報を得て、
自分の言葉でその会社の泥臭い志望理由を作ろう!
マウスをクリックするのは就活ではなく、情報が氾濫する今こそ、自ら動いて1次情報に触れる大切さを訴えている。そんな時、後輩たちに「うちに来い!」って言ってくれる先輩の会社は、きっと良い会社なのだと思うよ!そんな出会いを求めて就活してみてはどうですか?学生諸君!!