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  「情報化社会の流の中で」

                                1990年卒 吉見
 直樹


田尻茂隆さんよりバトンを受け取りました。平成2年卒業の吉見です。
実は田尻さんからバトンを受け取るときに、訳あって海外に住んでいました。
メールで連絡があり、その後連絡手段をLINEに変更して、連絡を取り合うことができました。昔は海外と国内というと、電話が高額だとかメールだとなかなか連絡がつかないとかでついついやり取りも希薄になるのですが、今はものすごく便利ですね。インターネットの技術で電話は格安だし、同じSNSに登録していればテレビ電話だって無料です。インターネット上のつぶやきに共感し、呼びかければ何十、何百人の仲間が集まるような気もします。

でも便利になった分、コミュニケーションが密になったかというと、そうでもないような気がします。自分から情報発信はできるのだけれど、それに対しての反応は普段顔を合わせて話をしている仲間より、ネットの向こうの知らない人が大多数、ということも多いのではないでしょうか?それはそれで重要なコミュニケーションなのだけれど、その分顔を合わせて話をしている仲間とのコミュニケーションが少なくなってしまうような、そんな気がしてなりません。連絡を取り合う手段はたくさんある。けれどそれがかえってあだになって、「まぁいいや。」とか「いつでも連絡取れるし」と疎遠になる原因になっていませんか?たまには実際に会いに行って飲んだり食事したりするのも大切ではないかと思います。

私が学生の頃は携帯電話やポケベル(死語?)はありませんでしたから、連絡手段は電話か、もしくは不意打ち訪問がメインでした。そのためにいろんなトラブルもありましたが、今となっては結構良い思い出だったりします。もちろん通信手段がなくて待ち合わせに遅れたり、すれ違ったりすることも多かったのですが、逆に待ち合わせに遅刻しない、待ち合わせ場所を確認するということもよくやっていたような気がします。まぁ、この点に関して私は相変わらずなので、いまだにいろんな人に迷惑をかけていますが、不便ならではの対策、便利ならではの問題、それぞれあるのではないかと思います。

高崎の様子はネットを通じて昨年の大雪とか、いろいろと見聞きしてはいました。そういう意味ではインターネットはとても便利ですね。でもこうやって昔の仲間から連絡があるとまた感慨もひとしおです。さすがに歳を取ったかな?という実感はありますが連絡を取り合っているとまた明日にでも宮ランチやパスタを食べに行けそうな、そんな感じがします。

今の石川学長からは経営情報システム論を教えていただきました。ここ2、3回の随想リレーメンバーは情報システム論ゼミの仲間でした。携帯やインターネット、パソコンと情報機器の中で生き方もどんどん変わってきていますね。それでは次はその情報化社会の中で今も悠々と生き抜いている、いつまでも若々しい金子さんに随筆をお願いしたいと思います。