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「小さな夢から大きな目標へ」
1967年卒(8回生)高尾親久
ヤッター!!これで終わりだ!!
高経を卒業して職業現役を引退するまでの40年間、国内外を問わず時を忘れて仕事に打ち込んだ。まさにワーカホリック(仕事中毒)だった。
これで明日から会社に行かなくてすむ毎日が嬉しいやら、名残り欲しいような複雑な心境で引退を迎えた。そして数ヶ月間は少しは会社を気にしながらもサンデー毎日はまさに天国にいる気分だった。しかしそれも半年間だけ。半年も過ぎた頃には無趣味の自分だけにデレデレで過ごす余生に不安が募るばかりでそれも日に日に強くなっていった。
これでは駄目だ!悔いの残る人生を送ることになる・・・と思い悩んでいる時に埼玉の2年制の某社会人カレッジの募集を知り、早速応募して入学することになった。専攻した科は美術工芸科でクラブ活動はオカリナクラブに所属した。
美術工芸科では一般教養、美術論の他に、主に絵画、版画、作陶の基本を学び、オカリナも初歩の音出しから練習をした。学校に通っている時には美術館や作品展に行くたびに、またオカリナの演奏会を聴きに行くたびに、自分もいつか出展したいな・・・自分もいつか舞台で吹いてみたいな・・・と小さな夢を持つようになった。
そして卒業してこの春でやがて5年目を迎える。これまで、巷の絵画とオカリナサークルに所属してさらに修練を積み、油絵や水彩画を作品展や公募展に出展したり、オカリナのボランティアでホームで演奏したりしてそれなりに絵とオカリナを楽しむ事が出来た。
これからの5年先、すなわち絵とオカリナを始めて丁度10年になる年に、自分の一つの区切りとして個展を開きたい。そしてその個展会場で同時にオカリナのコンサートを開きたい・・・というのが今の自分の大きな目標となった。
小さな感動を真白い画用紙に形と色で表現する、また気に入った音楽の心をオカリナの郷愁じみた音色で表現してみる。現役時代は仕事以外は無趣味だった自分が今は仕事とは異なった小さな夢から新たな大きな目標に向かって走っている自分に自己満足と充実感を抱く今日この頃である。
次回のランナーは同じESSの先輩の前田昇氏にお願いいたします。