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「Now and Here」
ESS(英語研究部)の先輩、奥山さんからバトンをいただきました、2012年卒の小林拓馬と申します。このような機会をいただきまして大変恐縮しております。
本日は、就職してから1年が経った中で感じたことを纏めてみようと思います。拙い内容ではありますが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。
昨年4月に鉄道関係の会社に就職した私は、当初、ESSでの経験を生かして英語が使える国際関係の部署に就きたいと思っておりました。ところが、配属発表の日、希望の配属先にいけることを考えながら発表を待つ私に、人事担当が言ったのは「保険部で働いてもらう」という言葉でした。ホケン?ほけん?・・・「保険」という言葉にあまり良いイメージを持っていなかったのと、就職活動中、金融関係は自分には合わない!と、まったく志望していなかった私にとっては(経大の学生としては失格かもしれませんが)ただただ驚き、戸惑うばかりでした。しかし、配属が決まったからには与えてもらった場所で頑張る他ありません。
保険部では、約7万近くいるグループ社員向けに、自動車保険や、傷害・医療保険の提案を中心に業務を行います。難解な保険用語や約款の内容に苦戦しながらも半年後にはなんとか1人でお客様に説明できるようになりました。しかし私の中ではまだ何か煮え切らない思いがありました。保険は本当にやりたい仕事なのか。1年目の社員が偉そうに言える立場ではないとはわかっているものの、日に日にその思いは強くなっていきました。
しかし、そんな私の考えが根本から変わる出来事がありました。ある日行われたゼミのOBOG会での出来事です。ゼミの恩師に今の悩みを率直に話す機会がありました。すると恩師は私に「自分も若いころは自分の望み通りにいかないことが何度もあった。諦めてしまうこと簡単にできたと思う。でも、今目の前にあることに、全力で取り組んできた。そうすると本当にやりたいことが自然と向こうから近づいてくる。私は、Now and Hereという言葉をずっと大切にしてきた。今、目の前にあることに全力を注ぎなさい」という言葉をくれました。
ただ目の前の状況に不平を言っていただけの私にとって、その言葉の重みは計り知れないものでした。自分には何ができるのか、今できることを全力でやろうと決意を新たにしました。自分で保険セミナーの企画を考えたり、ポスターを制作して各職場に配布をしたり。お客様からも感謝の言葉をかけてもらえるようになりました。当初、不満ばかり持っていた私にとって大きな変化となりました。1年目が終わることには「楽しい!」とまで思えるようになりました。そして、現在は大手の保険会社に出向させていただいております。さらにそこでは、鉄道インフラの海外輸出の際の保険付帯に関する業務にも関わらせていただいており、当初描いていた夢にも近づこうとしています。今までとは違う職場で毎日刺激を受けております。しかしまさか保険が楽しいと思える日が来るとは。あの時あの言葉をくださった恩師には心から感謝しています。今、目の前にあることに全力を。「Now and Here」この言葉を忘れずに今後も邁進していきます。
さて、私の拙い経験について語らせていただきましたが、次は、ゼミの先輩でもある、廣田まさのさんにバトンを繋ぎたいと思います。廣田さんよろしくお願いいたします!