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1995年卒 見城 傑
「いま、思うこと」
気がつけば、大学に入学した日から21年という歳月がたとうとしている。
ちょうど1年前の2011年3月5日。学生時代、応援団附属吹奏楽部の活動を共にしていた部員たちや、県立女子大のアンサンブル部の当時の部員たちが東京に集まり、再会を互いに喜び合い、旧交を温めていた。入学したのが1991年だから、ちょうど20年の節目でもあった。会は大いに盛り上がり、みんなそれぞれ違う人生を歩んでいるのに、学生時代に戻ったかのような錯覚すら覚える、そんな楽しいひと時だった。
しかし、その6日後に、起こる出来事など、いったい誰が想像していただろうか…
* * * * * *
千葉県船橋市から、未知の土地であった北海道室蘭市に転勤となって3年半になる。転勤先では、慣れない経理・経営企画分野の業務で悪戦苦闘を続けてきた。今でもさまざまな苦しみがある。3年半を振り返ってみるだけでも、正直、つらい思い出のほうが多い。
これからもきっと苦しさは続くのだろう。なかなか器用に人生を渡り歩くことができない自分に時々もどかしさを覚える。実際、会社人生の中でも、遠回りしてばかりである。
悔しいと思うこともしょっちゅうである。
しかし、どんなにつらい状況におかれようとも、周囲の人たちに対する感謝の気持ちを忘れなければ、きっと何とかなるのではないだろうか。
人間は本当に1人では生きていけない、とても弱い存在。
ほんのちょっとしたことでも、少し心にゆとりを持って、「ありがとう」が心から言える人間でありたい。それを忘れないようにしたい。
30代最後の1年がちょうど始まるにあたってそんなことを思ったりしている。
次は同期で同じ吹奏楽部の大切な友人の一人、本巣徹君にお願いします。