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【小さな一歩が夢への一歩】
みなさん初めまして。前筆者の杉浦君のご紹介に与りました吉田禎と申します。学生時代は陸上競技部に在籍し、4年次には体育会本部代表幹事を務めました。今振り返ると、とても充実した日々で、いつもキャンパス内を小走りで移動していた気がします。
さて、私は現在宮城県の銀行に勤めながら、週末は陸上競技のスポーツ少年団のコーチをしています。未就学児から中学生まで幅広い年齢層の子ども達がひとつの競技を通じて、関わりを持てることは、個人主義化が進んでいると言われる現代において非常に意義がある活動であると感じられます。
私は幼少の習い事は子どもの気持ちよりも親の期待が先行し過ぎる傾向があるように思え、あまり良い印象はありませんでした。実際に眠い目を擦りながらやってきて、練習終了まで心ここにあらずといった子どもがいることも事実です。しかし、アスリートとして確立した信念を持っていることを私に感じさせてくれるある女の子の一言がありました。
「他の子には絶対負けたくないの」
おとなしい話し方とは裏腹にその一言には強い意志が感じられました。その一言からその活動自体を見る角度が変わり、子どもたちを心の底から応援している一人のファンとして共に走り続けています。
走ること。「何のために」「何が楽しい」などよく訊ねられます。おそらく、今の私には自信を持って答えられない質問であると思います。しかし、子どもたちの走り終えた後の笑顔、記録へ挑戦する姿勢、素直に走ることが楽しいと言える無邪気な笑顔を見ると、忘れていた熱い気持ちも再燃しつつあり、今一度その質問への答えを探したい気持ちもあります。
子どもたちはこれからたくさんのことに挑戦していくことでしょう。それがたとえ陸上競技とは異なるフィールドだとしても、スポーツ少年団で学んだことは何かしら活かされるのだと思います。そのために自分は何をしてやれるのか考えなくてはいけないと感じます。今走っている子どもたちの小さな一歩が、将来の夢への大きな一歩となるために。そして、教え子といつか同じレースで走りたい。このスポーツ少年団は私の夢への一歩でもあるのかもしれません。
ここまで自分勝手な文章を読んでいただいた方々ありがとうございました。言いたいことはなかなかまとまらないものですね…。
さて、次は熱い体育会本部時代を共に過ごし、共に肥えていった本当の仲間と呼べる同期の一人、善如寺翔司君に襷を渡したいと思います。