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【高校野球】

1993年卒 瀧澤 光隆   
 
 今年も夏の風物詩の一つでもある高校野球,「第88回全国高等学校野球選手権大会」が終わった。
 今年は決勝戦の早稲田実業VS駒大苫小牧の熱戦,再試合をはじめ近年稀にみる名勝負と,大会記録となる60本もの本塁打で,見る者を一層楽しませ,感動させてくれる大会であったと思う。
 郷愁の念,または郷土愛とでも言おうか,夏の高校野球シーズンになると誰しもが少なからず自分の地元(出身県・居住地)の代表校を応援し,その戦いに一喜一憂するのではないだろうか。私自身も毎年,出身である宮城県の代表校の活躍に期待し応援している(今年は残念ながら代表校であった仙台育英は2回戦で姿を消したが)。
 宮城をはじめ東北各県の代表高は長い高校野球の歴史の中で一度も全国制覇をなし得ておらず,それは"北国のハンディ"があるためと言われていた。しかし一昨年の駒大苫小牧の優勝により,その"ハンディ"も克服できることが証明された。考えてみると,冬が長く厳しい北国の高校が2年連続甲子園で優勝(3年目には準優勝)を成し遂げると言うことは,まさに並大抵の努力と工夫なくしては不可能なことであったと思う。しかも,彼らの殆どは道内出身者である聞く(ピッチャーを含め二人が道外出身)。
 今回の大会でも駒大苫小牧の選手達を含め,数多くの球児達が甲子園で活躍したが,年齢的には自分の半分にも満たない彼らの気迫や精神力そして(影の)努力には学ぶべきことが多かったような気がする。