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  「変わらないもの」

               2000年卒 佐藤 恵子

 早いもので、卒業して14年が経ちました。
 毎年1回は大学へ足を運びますが、この14年の間、大学構内はとても様変わりしたように感じます。
 私が在校時にはなかった建物が連なり、便利になっていく大学の姿を見て嬉しい反面、思い出の景色が変わっていく寂しさもあります。

 しかし、だからこそ「変わらないもの」が大切に見えるのかもしれません。
 私の大切な「変わらないもの」。
 それは、この大学で過ごした共に過ごした「仲間たち」と「一緒に過ごした時間」です。

 その仲間たちとは、今も1年に一度は会っていますが、普段は離れて暮らしていても、会えば一瞬であの頃に戻ることができます。
 話の内容は毎回同じ。
 飲み会の帰り道、大学構内で大声ではしゃいで、守衛さんにお叱りを受けたこと
 (今の学生さんは、きっとこんなことはしないかな?)
 みんなで、榛名山や赤城山、伊香保や水上の温泉へ行ったこと
(授業が休講になったり、自主休講?したりして、集まったメンバーで良く行きました)
 でも、なぜか飽きることがありません。

 それぞれの人生を歩む中で、困難にぶつかったり、悩んだり、嬉しいことがあったり、さまざまなことがありますが、会って、あの頃に戻って、リセットすることで、また次に会うときまで頑張ろう!という気持ちになれる。この仲間たちと過ごす時間は、昔も今も、私にとってかけがえのない「宝」です。

 長い人生でたった3、4年、共に過ごした仲間と時間が、今の私を支える「宝」となった。
 そう思うと、大学で過ごした4年間はとても有意義なものであったと、嬉しく思っています。

 地方のこじんまりとした大学ですが、ずっと「変わらない」大切なものを与えてくれました。