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                                 1968年卒 坂本哲朗
「告白」    
                           
 卒業後しばらくの間は、お小遣いも時間にもゆとりがなく、同窓会の位置付けはどうしても下位になりがちです。しかし、私の場合はもっと大きい理由がありました。胸を張って母校を誇れない時期が長く続きました。それは、自分のアイデンティティに疑問を持つような、いつまでも母校に囚われているような良くない気分でした。それは田舎育ちの世間知らずが、入学2年目に世の中の不条理に直面して狼狽し、自分の知恵も出さないまま周囲に翻弄された後悔を引きずっていたからでした。
 今回、リレー随想のバトンをワンゲルOBの青木先輩より渡されたとき、全てのわだかまりを捨てる機会をいただいたと思いました。もちろん以前より、ワンゲルOB会では現役1年しか在籍できなかった私をOBと認めてもらい、またマスコミ三扇会や同窓会ゴルフコンペへの参加のたびに、わだかまりが解けていく心地よさを感じていました。同級生の市川君は同窓会会長として、自分の時間を犠牲にして全国を飛び回っています。村田先輩は手弁当で野球部監督をされています。同窓会コンペの和みは、月並みな表現では言い表せません。私なんかは、ぐずぐず言っているだけで何の役にも足っていません。この場をお借りして、今私は胸を張って、あらためて高崎経済大学OBであることを宣言します。
 同窓会はボランティア活動の原点であるばかりでなく、オゾンを吸うようなストレス発散効果を有しています。それが証拠に、同窓会ゴルフではスコアがいかに悪くても、普段と違って(引きつりながらも)ニコニコしています。マスコミ三扇会の皆さん、今年こそはクラブを担いで集まりましょうね。
子曰、「學而時習之、不亦説乎。有朋自遠方來、不亦樂乎。人不知而不慍、不亦君子乎。」
  寒中お見舞い申し上げます。